知っている方も多いとは思いますが、2022年5月16日にとある方が
「ゆっくり茶番劇」という言葉を商標登録したと発表しSNSで非常に話題になっています。
今回この記事では過去にゆっくり達の素材を使って動画を作成していた筆者の視点から思うことを書いていこうと思います。
まず「ゆっくり茶番劇」とは何なのか
みなさんはYouTubeやニコニコ動画でゆっくりと呼ばれる饅頭風の見た目をしたキャラクター達がゲーム実況したり、時事ネタについて解説する動画を見たことはありませんか?
あの饅頭風の見た目をしたキャラクターは、ZUNさんという方が運営する上海アリス幻樂団によって製作された東方Projectという弾幕シューティングゲームを中心とした作品内に登場するキャラクターたちが二次創作によって作られたものです。
動画で使われる際はこのゆっくりのキャラクターとsoftalkやゆっくりムービーメーカーというソフト内で使用できる機械的なボイスをくみあわされることが多く、基本的には霊夢が「女性1」魔理沙は「女性2」の音声が組み合わされて使われます。
(そのようにしないといけないという決まりはありません。)
主にゆっくりが使われたゲーム実況のことをゆっくり実況、解説動画のことをゆっくり解説なんて言われたりしますが、そのほかにもいろんなジャンルに起用されることがあるので製作者によって内容は様々です。
そんな中で今回問題になっているのが、「ゆっくり茶番劇」
この流れで言うと、ゆっくりを起用した茶番動画(寸劇)が商標登録されてしまったかのように思いますが、今回商標登録をした方によると
音声合成ソフトを用いて製作された動画のことを指すそうです。
商標登録自体がなぜこんなに問題になっているのか
ではなぜ、「ゆっくり茶番劇」と言う言葉を商標登録したのがこんなに問題になっているのか。考えられることはいくつかあります。
- 東方Projectの製作者ではない
- ゆっくり動画を最初に製作したわけではない
- 商標登録に関する異議申し立て期間が終了してから公表している
- 使用料が10万円かかる?!
- チャンネルを他人から買い取っている
東方Projectの製作者ではない
これは冒頭でも記述している通り、東方Projectの製作者はZUNさんと言う方です。
今回の件はZUNさんの耳にも入っているようで、
「法律に詳しい方に確認する」とTwitterにて発言されていました。
ゆっくりを用いた動画を最初に製作したわけではない
世界で1番最初にゆっくりを用いて作られた動画は調べたところ、2008年8月27日にニコニコ動画にてアップロードされたゆっくり英雄伝説 空の軌跡FCをプレイしていってね!!!part1と言う動画でした。
この動画はもちろん今回商標登録した方とは別の方です。
商標登録に関する異議申し立て期間が終了してから公表している
本来物や言葉を商標登録する場合、登録が完了してから2ヶ月間異議申し立て期間というものがあり何か問題があった際にやりとりができる期間があるのですが、今回この方はその期間が終了してからネット上で公表していたので、もしかしたら炎上するかもしれないということがあらかじめわかっていた上でやっている可能性がありそうです。。。
使用料が10万円かかる?!
今回ゆっくり茶番劇を商標登録した方がTwitterにて「今後ゆっくり茶番劇を商用利用する際は年間10万円頂く。それ以外でも年間1万円頂く」と発言していました。
もう一度言いますが、この方は東方の製作者でもなければゆっくり実況を最初に始めた人でもありません。
あくまでこの方はゆっくりの素材を使用した動画のいち製作者であり、
マイクラ実況者が「マイクラは俺のものだ」と言っているのと何ら変わりありません。
これは流石に昔からの東方&ゆっくりファンも黙っていないですよね。。
本日(5/16)付で「話し合った結果使用料は取らないが、登録商標は自分のもの」と追記していましたが、まぁそういうことではないですよね。
他人からチャンネルを買い取っている
とある方が今回商標登録をした方のYouTubeチャンネルを覗いてみたところ登録者が22万人ほどいるのに対し、動画の再生回数が4桁台のものがほとんどで明らかに登録者と再生回数が比例していないのを疑問に思い調べてみたところ、2019年の時点では他人のチャンネルだったことが分かりました。
つまりチャンネルを売買していることも考えられます。
本人がおそらく目的としていたもの
今回の一件について本人が狙っていたであろう目的と行動について筆者視点でまとめてみました。
自分でYouTubeチャンネルを作成し、ゆっくり実況を始めるが思いのほか伸び悩む。
↓
他人から登録者が多いチャンネルを購入しゆっくり実況を始める。
↓
少し伸びが良く、チャンネルのコンサル系に手を出す。
↓
自分が権力を持ったと勘違いしてしまい、炎上商法も兼ねて「ゆっくり茶番劇」を商標登録する。
↓
現在
もしかしたら全然違うかもしれませんが、筆者が思うにこんな感じなのではと思います。。。
誹謗中傷は絶対にやめよう
今回の件はかなりネット上で話題になっており、怒りの矛先を当事者に向けている人もいますが「意見を出す」と「誹謗中傷」は違います。
現代では誹謗中傷という言葉があまりにも簡単に使われすぎていて受け流されがちですが、暴言や嫌がらせ以外にも殺人予告や爆破予告なども全て誹謗中傷に値します。
周りに便乗して自分はただ調子に乗って言っているだけでもやっていいことといけないことがあります。
それはどんなに相手に非があってもです。
もし何か不満や疑問があるのであれば冷静になって正規の方法で問い合わせましょう。
相手を見て馬鹿だなぁと思って便乗して攻撃したらあなたも同レベルになってしまうのでね。
インターネットは特に相手の顔が見えないから何でも言ってしまいがちですが、相手も人間ということを理解しよう。
もしあなたの発言を相手が見て情報開示請求などをしたらあなたの個人情報が全て公開されて逆にこっちが全て終わってしまいます。
大人の対応をしよう。
今回は以上です。
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