こんにちは、みずまるです。
突然ですが、Apple silicon搭載MacBookをお使いの皆さん。
本体に搭載されているUSBの端子が少なくて不便だなぁと思ったことはないですか?
現行で販売されているMacBookにはThunderbolt端子が2~3個ほどしか搭載されておらず、USB Type-AのケーブルやSDカード、LANケーブルなどを接続する場合はUSB-Cハブというものが必須になってきます。
この記事を読んでいるみなさんは「そんなもんとっくに使っとるわ!」という感じだと思いますが、
ではそのUSB-Cハブ、安全だと言い張れますか?
中で流れている電流まで把握して、適した製品を選んで使っているという方はそこまでいないかと思います。
実はApple siliconはintel製CPUと作りが全然違うので、USBハブを繋げただけで中身がぶっ壊れて修理も効かなくなってしまうことがあるのです。
この記事ではその原因と解決策について解説していきます!
どのような状況下だと壊れてしまうのか
少し前の話になりますが、2021年冒頭あたりにAppleの質問フォーラムや海外のredditという掲示板にてUSB-Cのマルチポートハブアダプターを使用していたらM1 MacBookが壊れてしまったという投稿がいくつかありました。
その報告があった内容をまとめると、
バスパワーやパススルーができるUSBハブを使用したら壊れてしまった。
とのこと。バスパワーというのはパソコン側から電力を供給しハブを駆動させて使う別途電源が必要ないものを指し、パススルーというのはハブに搭載されているUSBの充電端子に充電ケーブルをさしMacの充電をする機能のことを指すのですが、そのような機構を搭載したハブを使用していたらどのようになったのかと言うと
いきなり動かなくなってしまったそうです。
恐ろしすぎる
なぜ壊れてしまったのかを考えてみる
Apple公式はこの件をそこまで大々的に問題視していないので”何が原因なのか”ということは公表していません。ですので今回はredditやコミュニティの返答にあった「おそらく原因であろうもの」を参考に考えてみます。
安価なハブを使っていた
AmazonなどでUSB-Cと検索するとたくさんの製品が表示されますが、中には聞いたこともないようなブランド名だったり、もはや会社名すら書かれておらず、値段も不自然なほど安いような製品もあります。
このような製品が確実に悪いとは言い切れませんが、このように多機能なのに極端に安かったりするとちょっと怪しいです。
他にも検索すればいくらでも安いハブは出てきますが、これらの製品はいろんな会社から出ているように見せかけて元を辿ってみると製造しているのは数社だけだったりします。
これはどういうことかというと、中国などのショッピングサイトには「あなたの会社のロゴが入ったUSB-Cハブを作りますよ」みたいな感じのサービスをやっているところがたくさんあるのです。
こんな感じでLOGOと書かれているところに自分のロゴを入れて作ってくれます。
しかもこのオリジナルロゴ入りハブは発注の数によって価格は変動するものの、一個あたり100円から1000円で作れてしまいます。
ここで作った製品をあたかも自社製品のようにしてAmazonで販売し利益を得ているという人がいるわけです。
こんな安いハブが安全なわけがないですよね。。。。
ではなぜこの安価なハブが安全ではないのか
基本的にパススルー機能が搭載されているハブや、MacのThunderbolt端子にはサージ機能という落雷などで極端に強い電圧がコンセントから流れてしまわないように電力をコントロールする機能があります。
その機能が安価なハブだとうまく機能せずふとした時に電圧異常を起こしてしまうことがあり、それが故障の原因になってしまうのです。
ファームウェアもしっかりアップデートしておこう。
冒頭でAppleはこの問題をそこまで問題視していないと記述しましたが、実は公にされていないだけでMacOSをアップデートすることで故障を防止できると発表しています。
ファームウェアのアップデートで物理的な部分までどうにかできるのかはちょっと微妙ですが、もしアップデートせずに使ったいる方がいたらこの際にアップデートしましょう。
M1シリーズのMacは一つ壊れると全部お釈迦になるので要注意
正直安物のハブが原因でMacが壊れてしまうというのはM1シリーズに限らずどのモデルでもなりかねないですが、M1だけ特に騒がれているのはintel製CPUを搭載しているモデルとM1が搭載されているモデルでは中身の作りが全然違うからなのです。
従来のintel製CPUが搭載されていたMacではマザーボード上にCPU用、音声や映像の入出力用、セキュリティー用、メモリ用のチップがそれぞれ別々に搭載されていましたが、Appleが開発したM1が搭載されているMacは先ほどの四つのチップが全て一つになって組み込まれているので、もし仮に過電流でそのチップが壊れてしまうとMacの筐体ごとダメになってしまい、修理に出しても構造上かなり費用がかかるらしく最悪直らないこともあるみたいです。
どんなUSB-Cハブを使うべきなのか
ここまでで過電流の危険性を説明してきましたが、現行のMacは搭載されているUSBの端子の数が少なすぎるのでハブをかまさないと正直不便です。
ではどのような製品を選ぶべきなのか?
これは単純に極端に値段が安い名前も聞いたことがないようなメーカーの製品を使わないようにする。ということです。
1000円2000円ケチった結果Macを故障に追い込んでしまうならそれなりの値段でなのしれたブランドの製品を選ぼう。ただそれだけです。
僕個人的におすすめなブランドはAnkerとBelkinです。
どちらもPCやスマホ等の周辺機器などの製品を手広く展開しているブランドでユーザーも多く評価も高いです。
この記事でもいくつかおすすめのハブをご紹介しますが、こちらの記事でApple siliconにおすすめのUSBをまとめてご紹介していますので是非ご覧ください!↓
Anker PowerExpand Direct 7in2
この製品は左側のUSBポート二つを埋める形で接続するUSB-Cハブです。
ケーブルがだらーんとしないので見た目もスッキリしているので見栄え重視の人におすすめ。
拡張機能は、
- HDMI(4k30Hz)
- Thunderbolt(パススルー充電、データ通信、画面出力5k60Hz)
- USB-C(データのみ)
- USB-A 3.0 x2
- microSD
- SD
Anker PowerExpand 8in1
こちらの製品は一つのポートから拡張できるタイプのハブです。
先ほど紹介した7in2にイーサネット端子が追加されているのでホテルなどでMacを有線接続させることもできます。また、USB端子は10Gbpsの高速通信に対応しているのでデータの転送をよりスムーズに行うことができます。
拡張機能は、
- HDMI(4k60Hz)
- USB-C 3.1 Gen2
- USB-Cパススルーポート
- Ethernet
- USB 3.1 Gen2
- SD
- microSD
Belkin USB-C 7 in 1 AVC009btSGY-A
こちらはベルキンから販売されている一つのポートから七個に拡張できるハブです。
この製品はMac以外にもiPadやsurfaceなどにも使用でき一台で使い回しができるのでMac以外でも使う方におすすめ
ちなみにBelkinはAppleの正規サービスプロバイダーなのでApple製品との相性はバッチリです。
拡張機能は、
- HDMI(4k 60Hz)
- USB 3.1 Gen2 x2
- USB-C PD
- イヤホンジャック
- micro SD
- SD
WAVLINK DisplayLink 対応 ドッキングステーション
こちらはWAVLINKという会社から販売されているドッキングステーションです。
電源が別途必要なので持ち歩きには適しませんが、自宅でMacBookをデスクトップPCみたいに多画面出力させたいのであればこちらは必須になってきます。
M1/M2のMacは画面出力が一枚までしかできないようになっていますが、こちらを使えば4Kを2枚まで出力させることができます。
USB端子も豊富でLAN端子やイヤホン端子もあるので家でもガッツリ使いたい人におすすめです!
詳しくはこちらの記事で解説していますのでぜひご覧ください!↓
まとめ
今回は安物のUSBハブを使用するとMacが壊れる可能性があるということをご紹介しましたが、M1搭載のMacがそもそもの話、USB端子のサージ機能が弱いという説も出ておりそれなりにしっかりしたハブを使用していても壊れたという話も出ているので、Mac自体を充電する際は雷サージ機能がついている電源タップを使用するのがいいかもしれません。
M1 Macは故障すると修理が本当に高くつくのでくれぐれも故障には気をつけましょう。。。
以上です!
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