こんにちは、みずまるです。
ギターやベースが少し慣れてきた頃に発生する
「エフェクターを買ってみたいけど何を揃えればいいのかわからない」というお悩み
ギターやベースを初めて数ヶ月、それなりに慣れてくると音に変化が欲しくなりますよね!
せっかくかっこいい楽器を手にしたのだから音を歪ませてみたり揺らしてみたり色々挑戦してみたいところ。
今回は初めてエフェクターを買う人が最低限必要な機材や、注意してほしい点などをまとめていこうと思います。
エフェクターには種類が二つある
ギターやベースに音の変化を与えたいときは楽器とアンプの間にエフェクターと呼ばれる機材を挟む必要があるのですが、そのエフェクターには大きく分けて二つの種類があります。
コンパクトエフェクター
コンパクトエフェクターは名前の通り見た目がコンパクトで、一つの筐体で一つの系統の音のみを担当してくれます。
コンパクトエフェクターを使うメリット
・コンパクトエフェクターはその音の系統専用のエフェクターなので、マルチエフェクターよりもさらに繊細な音の調整をすることができます。
・マルチエフェクターは基本的に音のプリセットをあらかじめ決めておいた状態で使用することが多いので、曲の途中で”このエフェクターだけ一時的にオフにしたい!”ということが※厳しいですが、コンパクトエフェクターの場合は自分が使いたいエフェクターを並べてつなげて一時的にオフにしたいエフェクターだけをその時に時に切ることができます。→つまり自由度が非常に高いです。
※機種によってはできるものもあります。
コンパクトエフェクターを使うデメリット
・一つの筐体で一種類の音しか出せないという点ではコスパが悪く高いです。好きな音色を取り揃えるには何個もエフェクターを買う必要があり初心者が手を出すには多少ハードル高いかもしれません。
マルチエフェクター
マルチエフェクターは、一つの筐体の中にさまざまなタイプのエフェクト機能が搭載されています。
そのほかにも一つの系統のエフェクトに絞ったマルチエフェクターなどもあり、たまにプロの方が使用していることもしばしば。
マルチエフェクターを使うメリット
・音にこだわるこだわらないを別にして、一つの筐体でたくさんの系統の音を出せるという点では非常にコスパがいいです。
お金がない学生さんなどにはBOSSのGT-1という機種が人気で、コンパクトで値段も二万円程度と比較的手を出しやすいという点があります。
マルチエフェクターを使うデメリット
これはその人の感じ方次第ですが、音へのこだわりがしにくいことがあります。
マルチエフェクターに入っているエフェクト機能は「◯○を模したエフェクター」「○◯風エフェクト」のような”あのエフェクターの音です!”という感じではなく、名前を若干寄せて「あの音や。わかるっしゃろ?」みたいなスタンスのものが多いです。
なのであくまでクローンやで、みたいなものが多く本家のコンパクトエフェクターと比べるとどうしても劣るところがあります。
※個人差があります。
エフェクターを買うにあたって必要な予備知識
念願のエフェクターを手に入れても正しい電力と正しい繋ぎ方をしないと音が出ずに故障の原因になってしまうのでここでしっかりと知識を蓄えておきましょう!
まずは正しい繋ぎ方を知ろう
基本的には上の図のようにギターからエフェクター、エフェクターからアンプの順につなげて使用します。
エフェクターにはシールドを指すところが二つありますが、inputと書かれたところにギターからのシールドを刺して、outputと書かれたところにアンプとのシールドを接続します。
エフェクターに正しい電源を接続しよう
繋ぎ方をマスターしたら、次はエフェクターに電源を供給してあげましょう。
電力を供給する際に注意する点は二つ
- 使っているエフェクターが求めている電力の量を把握する
- 自分の使用目的に合わせて電力の供給方法を考える
使っているエフェクターが求めている電力の量を把握する
これhどういうことかというと実はエフェクターは機種によって求めている電力が違うのです。
言葉で説明すると難しいので代表的な例を挙げてご紹介します。
BOSS Blues Driver BD-2 ブルーズドライバー
こちらはBOSSというブランドから販売されているブルースドライバーという歪み系エフェクターです。
ギタリストからかなり評判が高くバンドマンなら持ってない人はいないんじゃないかというぐらいのモデルですが、初めて見る方にとってはこのエフェクターがどれぐらいの電力を欲しているのかなんてまずわからないですよね。
楽器を専門に取り扱うサウンドハウスというサイトのブルースドライバーの製品ページをみてみると、
製品画像の裏面のところに”USE BOSS PSA ADAPTER ONLY (DC 9V)”
という文字と何やら見慣れないマークが書かれています。
上の文字は”BOSSの電源アダプターだけを使ってね”と書かれていますが、これはただの商売なので無視してもらって結構です。
問題はその下の部分。
(前提の知識として電流はプラスとマイナスがありその二つの電力が流れることで機会が動作します。)
DC 9Vというの”9ボルトのDC電源が必要”という意味で、
このマークは電源端子の形状を表しています。
エフェクターの電源端子は丸い形状をしていることが多く、内側と外側にどの電気が来るかによって端子の形状が異なってきます。
上のイラストの見方としては、マイナスのロゴが中心を指しているのでこの場合はセンターマイナスということになります。
つまりこのブルースドライバーはDC 9Vの電源をセンターマイナスの端子で供給できるよということです。
基本的にエフェクターはこのタイプのものがほとんどでDCケーブル以外にも角形乾電池で供給することもできます。
中にはエフェクターの中に電池を内蔵できる物もあるのでコンパクトエフェクターを一つだけ使う方は電池の方が持ち運びが楽かもしれません。
ただし電池の場合残量が減っていても忠告してくれるような機能はないので出番中突然電池が切れて音が鳴らなくなることもあるので注意です!
KLON Centaur ケンタウロス
こちらはすでに終売しており流通品はかなりプレ値が張ってしまっているエフェクターで、ちょっとギターをやりこんでいる人であれば誰でも知っているような伝説の名機とも言われているケンタウロスという歪み系エフェクターなのですが、裏面を見てみると
9Vと書かれたところの端子が先ほどと少し違う見た目になっていますよね。
こちらがセンタープラスと呼ばれる端子になっています。
過去にRATというエフェクターがセンタープラスの端子でしたが、現行モデルはセンターマイナスになっており
最近ではあまりみることのない端子ですがたまにこういった例外もあるということを知っておきましょう。
エフェクターを買う際に必要になる機材
前置きはこの辺にして、ここからは本編の必要な機材を解説していきます。
シールド(コンパクト、マルチ共通)
先ほども載せていたこの画像を見て分かる通り、今まではギターとアンプを直で繋いでいたのでシールドは一本で済んでいましたが、間にエフェクターを挟むことによってシールドがもう一本必要になります。
ライブで使うのか自宅で使うのかによって適切なシールドの長さは変わってきますが、ライブでステージに立つのであればエフェクターを置いた位置からアンプまで届く長さでないといけないので5mあると安心でしょう。
筆者の経験上3mだとキャビネットが8発のアンプの会場だったりすると長さが足りず、ぷらーんと浮いた感じになってしまいちょっと不恰好になってしまうので余裕を持って5m以上を選ぶようにしましょう。
-筆者おすすめのシールド一覧-
エフェクターボード(コンパクト、マルチ共通)
エフェクターボードというのはエフェクターを複数持ち歩く時に一つの箱にまとめておけるケースのようなものを指します。
本体はアタッシュケースのような見た目をしていますが、エフェクターを配置する面にはマジックテープが付いている物もあり、エフェクター側にオスのマジックテープを貼り付けておけば固定することができるので持ち運んでも中でぐちゃぐちゃになってしまう心配がありません。
コンパクトエフェクターなら一個しか使わないという方はあまりいない上に、大体の場合一つ買うと他にも何個か欲しくなるので、自分が最終的にいくつ持ち運びたいのかを計算してそのサイズに合ったものを買うことをお勧めします。
-筆者おすすめのエフェクターボード-
パワーサプライ (コンパクトエフェクター)
仮にエフェクターボードにエフェクターを複数入れて持ち歩くして、それぞれ全部に電池を入れたりそれぞれの電源をコンセントから持ってくるのは大変ですよね。
そんな時に使えるのがこのパワーサプライという機材。
超簡潔にいうとエフェクターの電源を一つみまとめてくれるエフェクター用の拡張電源タップみたいなものです。
先ほど電流の項目では9Vの例しか出していませんでしたが、実は他にも12V 18Vなど様々な製品があり、さらに言ってしまえば9Vの中にも100mAh 300mAhなど細かく分かれています。
複数のエフェクターをそれぞれコンセントにつなげると必要な電力によって電源アダプターの大きさが違かったりだいぶややこしいですが、パワーサプライにはそれぞれ専用のポートがあるのでそんな煩わしいことも気にする必要もありませんし、それぞれをコンセントに繋いだ時と比べてノイズも軽減できます。
パワーサプライとエフェクターを繋ぐDCケーブルやセンタープラスをセンターマイナスに変換するケーブルは基本的に付属してくるので別途用意する必要はありません。
-筆者のおすすめパワーサプライ-
パッチケーブル (コンパクトエフェクター)
パッチケーブルというのは言ってしまえばシールドの超短い版です。
エフェクターを複数繋げる際はエフェクターとエフェクターを繋げる間のケーブルが必要になるので、そこをこのパッチケーブルで補います。
ここのケーブルはそれなりにしっかりしたものを使わないとノイズの原因になってしまうので、妥協せずにいいものを買いましょう。
あとパッチケーブルは基本的に全て同じものを使用した方が音色にばらつきが出にくいです。
中にはソルダーレスケーブルという自分で長さを決めてパッチケーブルを作れるキットもあるので、ちょうどいい長さがない場合は自分で作ってもいいかもしれません。
ソルダーレスケーブルはハンダ付けなどの面倒くさい作業は無く、自分の好きな長さに切ってあとは端子をネジで固定するだけなので初心者の方でも簡単にできます。
-筆者のオススメパッチケーブル-
もうワンランク上を目指したい人向け!あると便利な機材達
ここからは「あっても無くてもいいけどあると後々嬉しい機材達」をご紹介していきます。
これは無くても最初のうちは演奏に支障はないので「こんなものがあるんだ〜」ぐらいの感じでご覧ください。
ループスイッチャー
ループスイッチャーというのはエフェクターではなく、スイッチが何個か並べられた細長い機材です。
例えば曲中に
○小節から△小節は1番,2番,4番のエフェクター、□小節から☆小節は2番.5番.6版のエフェクターのように複数のエフェクターを何回も切り替える必要がある時にいちいち何個も切り替えるのは大変ですし間違える可能性もあるのでリスキーですよね。
そんな時に使えるのがスイッチャー。仮に4つスイッチがあるモデルなら、1に1番,2番,4番のエフェクター、2に2番,5番,6番のエフェクター、3に……とあらかじめ登録しておけば△小節から☆小節に切り替わる際に1から2のスイッチに押し変えれば一瞬で使いたいエフェクターを切り替えることができます。
しかも2を押すと1は自動でオフになるので音が混ざることはありません。
使用するエフェクターが増えてきたら購入を検討してみてもいいかもしれません。
-筆者おすすめのスイッチャー-
ジャンクションボックス
こちらはシールドのインとアウトの場所を一つにまとめてくれる機材です。
どの様に使うかというと、エフェクターボード内でギターから来るシールドを刺すインプットと、アンプに指すためのアウトプットは基本的に別々のところに来ていると思います。
特に上でご紹介したスイッチャーなどを使っているとスイッチャーのアウト端子は変なところにあったりするので、シールドが差しにくかったりします。
それを別の指しやすいところまでジャックを移動してくれる役割があるので、ケーブルを綺麗にしてボードをすっきりさせたい方にオススメです。
この機材自体にエフェクト機能は一切ないので完全に自己満のロマン機材ですね。
-筆者のオススメジャンクションボックス-
今回は以上です!
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