こんにちは、みずまるです。
YAMAHAから出ているAG03とAG06。値段もリーズナブルな上に多機能で配信をよくやる人にとってはもってこいな機材ですよね。
筆者も初代のモデルを約3年半ほど使い続けているのですが、PCを買い替えたときなどにちょくちょく音周りのトラブルが発生するので備忘録も兼ねてAG03やAG06を使う際に音が入力できなくなったときや出力できなくなってしまった際の解決方法(トラブルシューティング)を解説していこうと思います。
現在販売されているモデルは2世代目のモデルで初代と一部表記が異なるところがありますが、モデル別に解説します。
これだけは絶対にやろう
まずはトラブル解決していく前に必ずやるべきことを2点ご紹介します。
ドライバーをインストールしよう
AG03/06をパソコンで使う上でそのままUSBで接続しても使用できますが状況によっては一部動作が不安定になってしまう場合があるので必ず専用のドライバーと呼ばれるソフトウェアをインストールしましょう。
(初代でもmk2でも使うソフトは同じです。)
必要なのは2点。
上のリンクからページに飛んで下に進むとソフトウェア一覧があるのでYamaha Steinberg USB DriverとAG Controllerの2点を自分の使っているパソコンのOSに併せてダウンロードしてください。
Macをご使用の方はYamaha Sternberg USB Driver for Macだけ別のページにあるので以下のリンクからダウンロードしてください。
ぶっちゃけAG Controllerの方はなくても大丈夫ですが、アンプシミュレーターやEQをいじれたりする機能があるので興味があったら入れてみてもokって感じです。
USBハブは介さないようにしよう
主にノートパソコンを使っている方はUSBポートが少ないことからUSBを拡張するハブを使っている方が多いと思いますが、ハブを介してしまうと音が劣化してしまったり遅延が発生してしまったりするので極力パソコンのUSBポートに直挿ししましょう。
マイクやライン入力、楽器の音声がPC上に入らない
まずはAG03/06に接続したマイクや楽器の音がパソコン上で認識してくれないときのトラブルシューティングから。
まずはレベルメーターを確認してみよう
レベルメーターというのは上の画像の29番の部分。
ミキサーに接続されたマイクや楽器の音が検出されると緑の部分が光り、大きすぎるとPEAKと書かれた赤い部分が光ります。
マイク&ライン入力に共通して考えられる原因
電源が入っていない、ケーブルがしっかりと刺さっていない
電源は27番のところ。まずはここのボタンが押されていて電源が入っているか確認しましょう。
電源ボタンを押すとボタン自体が白く光りますが、押しても光らない場合はUSBケーブルがしっかりと刺さっていない場合があります。その場合は差し直してみましょう。
刺し直しても電源が入らない場合はUSBケーブルが断線している場合があります。別のケーブルで試してみましょう。
モデルによってUSBの形状が違います。初代はUSB-A to USB-Bケーブル、mk2はType-C to USB-A(C)ケーブルです。
入力のボリュームが適正になっていない(レベルツマミ)
レベルツマミは13,20,18,19の部分。この部分を接続してるマイクや楽器の適正ボリュームになっていないと音量がゼロになってしまうので音が入りません。少しずつツマミを上げていき、適正な音量に合わせてみましょう。
ケーブルが断線している
電源が入る上でレベルツマミを上げてもレベルメーターが光らない場合はミキサーにマイクや楽器を接続するためのケーブル(シールド)が断線している可能性があります。別のケーブルでためしてみましょう。
MUTEボタンが押されてないか(mk2のみ)
mk2にのみ17番の部分にミュートスイッチが搭載されています。
ミュートスイッチは通話や配信中などに急な親フラを回避するときなどに突発的に入力を無効化するスイッチでこれを押したままだと一切音が入らなくなってしまいます。ミュートスイッチの隣の赤いランプが光っている場合はスイッチを押して無効化しましょう。
1ch 2ch(XLR共通) マイク編
次にマイクの音が入らないときに考えられる原因を解説します。
ファンタム電源が入っていない
ファンタム電源というのは9,10版の+48Vと書かれているスイッチのことでコンデンサーマイクの場合、ダイナミックマイクと比べてかなり入力が小さいのでプラスで電圧をかけて音量を持ち上げてあげる必要があります。
もしコンデンサーマイクを使用していてファンタム電源をが押されていない場合は押してみると解決すると思います。
またその際感度が高すぎて周囲の音をすごい拾ってしまう場合は音声を使いたいソフト(DAWやOBSなど)でノイズゲートをかけてあげることである程度満足行く音質になります。
プリアンプの動作環境を調べよう
マイクの音質を更に求める方はマイクとミキサーの間にマイクプリアンプを噛ましていることもあると思います。
その場合はマイクプリアンプ側の電源やゲイン、音量も確認してみましょう。
3/4ch 5/6ch (LINE共通) ライン入力編
次にギターやベース、シンセサイザーなどDTM機材をライン入力する場合に音が入らない原因を解説します。
GUITERスイッチのオンオフ
7,8番の部分。GUITERスイッチはギターとベースをつなげる場合にのみオンにしてください。
(ハイインピーダンスとローインピーダンスを切り替えています)
これが原因で音が入らないというのは考えにくいですが、繋いでいるケーブルからBluetoothやラジオの音声を拾ってしまうことがあるので、出力インピーダンスが高い楽器を接続する場合はオンにしておきましょう。
GAINスイッチのオンオフ
GAINスイッチは出力ゲインが小さい機材を接続した際にオンにすることによってある程度音圧を上げてくれる役割があります。
もしDTM機材などを接続しても音が聞こえないor鳴っているけど音が小さすぎる場合は押してみると解決すると思います。
また接続したままの状態でイヤホンをつけながらGAINスイッチを押すと耳がしぬ可能性があるので一旦音量をゼロにしてから試してみましょう。
LとRを逆に刺していないか
これは4番の部分。キーボードなど電子楽器をステレオアウトで繋げたい場合LとRの入力の場所に注意する必要があります。逆に刺しても音自体は鳴りますが、DAWソフト上でステレオ録音した際に音のPANがおかしくなってしまうので気をつけましょう。
また、モノラルで入力する楽器の場合はケーブルをL/MONOの書かれている方に接続します。
これをRの方に接続してモノラルトラックでレコーディングしてしまうと音が入りません。
ギターやベースの場合エフェクター側に問題がないか
ギターやベースの音を取り込みたい場合、間にエフェクターボードを挟んでいる方もいると思います。
この場合ミキサー側ではなく竿側やエフェクター側に問題がある可能性があるので、
・シールド、パッチケーブルは全てしっかり刺さっているか
・エフェクターの電源は入っているか
・エフェクターのvolつまみがゼロになっていないか
・チューナー側でミュートになっていないか
・竿のボリュームは上がっているか
・ボリュームペダルは奥に倒れているか
・エフェクターボード内の配線ミスでループ状態になっていないか
・スイッチャー、ABboxのセンドリターンを間違えていないか
・パワーサプライの電源は入っているか
などを確かめてみてください。
シンセサイザーなど電子楽器の場合は楽器側のボリュームなどに問題がないか
シンセサイザーなど楽器側に電源がついていてボリュームなどをコントロールできる機材を繋げている場合はそちら側のボリュームやゲインを見て上げる必要があります。
レベルメーターが光っているのにパソコンに音が入らない
次に演奏した際にレベルメーターは光っているのにパソコンに音が入らない原因を解説します。
PCの設定から入力が検出されているか確認してみよう
レベルメーターが光っているのにパソコン上で音声が検出されないということはミキサーより先のどこかでトラブルが発生していると仮定します。
スタートメニューから設定を開いてシステムからサウンドの項目に飛んでこの部分を見てください。
この画面の状態でマイクに喋りかけたり繋げている楽器の音を鳴らしてみてボリュームのフェーダーの部分に振れ幅が出ればPC上で音声自体は認識していることになります。
ですが、ここで音を鳴らしても一切振れ幅に反応がない、又はそもそもPC上でAG03/06自体が認識していない場合はUSBケーブルの中が部分的に断線している可能性があります。
別のケーブルを使って試してみましょう。
ドライバーがしっかり動作していない可能性
次に設定で音は認識しているor認識していないにかかわらず、パソコン上の音声はミキサーから聞くことができる場合は一番最初に紹介したドライバーがパソコン上で上手く動作していない可能性があります。
一度今入っているドライバーをアンインストールして、以下のリンクから再ダウンロードし、インストールし直してみてください。
上のリンクからページに飛んで下に進むとソフトウェア一覧があるのでYamaha Steinberg USB DriverとAG Controllerの2点を自分の使っているパソコンのOSに併せてダウンロードしてください。
Macをご使用の方はYamaha Sternberg USB Driver for Macだけ別のページにあるので以下のリンクからダウンロードしてください。
ぶっちゃけAG Controllerの方はなくても大丈夫ですが、アンプシミュレーターやEQをいじれたりする機能があるので興味があったら入れてみてもokって感じです。
別の音響系ソフトが干渉している可能性
音に拘る人はパソコンにEQなど音響をいじるソフトを入れていることがあると思います。
筆者も画面上でEQをいじるソフトを入れているのですが、そのソフトとYamaha Steinberg USB Driverの相性が悪いらしく、前者をインストールしたあとにEQのソフトを入れて設定を完了したところ一気に音周りがすべてしんだので干渉してそうなソフトを探してみるのも一つの手です。
音声を使いたいソフトの入力設定がAG03/06になっているか
次にパソコン側で音声が検出できているのにDAWソフトやDiscordなど特定のソフトでのみ入力されない場合はそのソフトの設定に問題があります。
設定のサウンド設定から音響、入力設定からAG03/06を選択してみてください。
音声を使いたいソフトの入力ボリュームは適正になっているか
次に上の項目でAG03/06を選択できているのに音声が入らない場合は入力のボリューム、ゲインが小さすぎる可能性があります。
DAWそふとであればトラックごとの音量を調節し、通話ソフトであれば入力デバイスの音量を上げてみてください。
AG03 AG06に繋げたスピーカーやイヤホンから音が出力されない
次にPCの音がAG03/06から流れてくれないときの解決方法をご紹介します。
MONITORとPC OUTのツマミが適正になっているか
イヤホンとスピーカーを刺した状態で音が流れない場合は上の赤く囲ってあるところのツマミがゼロになっていないか確かめてみてください。
PC側の出力設定がAG03/06になっていて、ボリュームが最適になっているか
また、つまみをいじっても音が流れない場合はPC側の音量が小さすぎるか、出力設定がAG03/06になっていない可能性があります。
macの場合は出力先をインターフェースにした場合PC側の音量は関係なくなりますが、Windowsの場合はPC側でもメインの音量をいじることができるのでそこがゼロになっていないか出力先設定と共に画面右下から確かめてみてください。
使っているDAWソフトの出力設定がAG03/06になっているか
次にブラウザの音声は聞こえるけどDAWソフトや通話ソフトなど特定のソフトの音声だけ流れてくれない場合はソフト側の出力設定がAG03/06になっていない可能性があるので設定を見てみてください。
音周りのトラブル(番外編)
最後に番外編としてよくありそうなトラブルの解決方法をご紹介します。
スピーカーやイヤホンから流れる音声が音割れする
ずっと音割れし続けている場合はスピーカーとイヤホンのユニット側に問題がありますが、定期的にノイズが乗ったり音割れのような音が聞こえる場合はドライバーがちゃんと当たっていません。
もう一度ドライバーを入れ直してみてください。
上のリンクからページに飛んで下に進むとソフトウェア一覧があるのでYamaha Steinberg USB DriverとAG Controllerの2点を自分の使っているパソコンのOSに併せてダウンロードしてください。
Macをご使用の方はYamaha Sternberg USB Driver for Macだけ別のページにあるので以下のリンクからダウンロードしてください。
ファンタム電源(+48V)を押しているのにマイクの入力が小さすぎる
使っているマイクがコンデンサーマイクの場合、必ず赤いボタンの+48Vと書かれたファンタム電源を押す必要がありますが、これをしてもなお入力が小さすぎる場合があります。コンデンサーマイクの場合本来のパワーを発揮するさせるためにはフォン端子のケーブルではなくXLR(別名キャノン端子)が搭載されたものを使用しましょう。
音がハウリングしてしまう
DAWソフトでレコーディングしているときやOBSを使って配信しているときなどにハウリングしてしまうときは
TO PC(mk2はSTREAMING OUT)と書かれているスライドスイッチがLOOP BACKになっている可能性があるので一番上のDRY CH1-2にすると解決します。
エコー、リバーブを掛けていないのに音が響いて聞こえる
PC上のアンプシミュレーターで演奏しているときに空間系エフェクトをかけていないのにトンネルの中でスプリングリバーブみたいな音が出てしまうときはさっきのスライドスイッチがINPUT MIXになっている可能性があるのでこれもDRY 1-2CHにしてみると解決すると思います!
今回は以上です!
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